塔書館 第三地下資料室

document - 人間族

人間族とは

人間族とは、非魔法族の仲間である。

彼ら人間族は魔法を使うための器を持たず、自然から魔力を頂いて自らの身体に貯めることができません。

その代わりとして科学、錬金術を使い、さらに魔法を術式によって扱えるようにする魔術を使う者もいると言われています。

とはいえ、そういった力を扱えるものはごく少数です。

人間族の中には、なんらかのきっかけにより別の種族へ変化するものもおり、この表現が的確かはわかりませんが人間族はプレーンな種族ともいえるのかもしれません。

人間族の見た目

他種族よりも食物によって体型が変わりやすく、見た目のバリエーションが最も多い種族。

背の高さ、腕や足の太さなども個々によって違い、人間族だけが暮らしている街でも他種族が暮らしているようなにぎやかさがある。

火徒(ヒト)

火徒とは、人間族の祖先であり、過去の種族です。

かつて鳥が世界を纏めているうち、自然の魔力をより扱える『トリ』が生まれ、さらにその『トリ』の一部から『火徒』が生まれました。

『トリ』は自然の魔力を自然の範囲で様々に扱えるようにというのが目的でしたが、『火徒』は自然自体を消費してでもより莫大な結果を獲得することを目的とする種族でした。

『火徒』は木等を燃やすために火の魔法を扱うところからつけられたようです。火の魔法は基本的に、自然とともにある種族たちが使用することはできません。

多くの森が切られ、燃やされ、自然の回復が追い付かなくなった結果、自然のバランスが崩れ『トリと火徒との戦争』が起こりました。

その結果、火徒もトリも数を激減させ、今では火徒と名乗る者たちは居なくなりました。

しかし、今でも人間族の中には、火徒と同じ考えを持つ集団もいるらしく、この問題は完全に解決したわけではありません。

今でも人間族が暮らす土地の周辺は、砂の海と呼ばれる砂漠が広がっています。