塔書館 第三地下資料室

document - フェアリー

フェアリーとは

フェアリー(妖精)とは、魔法族のひとつであり、そして魔法族の中でもより自然に近い種族たちの総称です。

自然の魔力が高まる月夜に花から産まれるとされていて、自然の魔力を抵抗なく自然に扱えるただひとつの種族とも言えます。

それは、通常魔力を自然から頂く際にある程度のロスがあるのが当たり前とされていますが、同じ自然から産まれ自然の一部とも言えるためかフェアリーは一切のロスがなく魔力を吸収することができるのです。

フェアリーの見た目

フェアリーはとても小柄で、年齢に関係なく少年や少女のような見た目をしています。

髪や瞳は淡い色が多いようですが、それは産まれた花によって色が決まるらしいので、濃い色の花から産まれたフェアリーは濃い髪や瞳の色なのかもしれません。

背には透き通った羽があり、羽が多いほど魔力が強く、そしてフェアリーの中でも最高位になると羽を不可視化することもできるそうです。

この羽は、一定期間で生え変わるらしく、古い羽は抜けた後に透明な石のように硬質化し、まるで細工を施された宝石のようになり、それはとても美しいそうです。

自然の一部のようなフェアリーから産みだされたその羽は、魔力との順応もよく、さまざまな用途に使用されます。

フェアリーの羽

フェアリーの羽は貴重な魔法薬の材料にもなります。

そのせいか一時期フェアリーたちの羽が乱獲され、フェアリー自体を見かけなくなってしまう過去がありました。

しかし、フェアリーの羽が魔法薬に使えるのは自然にフェアリーの体から抜け落ち、美しく硬質化された羽だけなので、無理やり千切るのは良いことではありません。