塔書館 第三地下資料室

Story -ヒナの日記帳

つぎの日のぺーじ

こんにちは、ヒナです。今日は日記を貰った次の日です。

せっかくもらったノートですから、なるべく毎日、少しでも書けたらいいなあと思って、さっそくこうして書いています。
表紙のお花がかわいいなって改めて思うと、とてもうれしくなります。

今日も昨日と同じく、とてもいい天気でした。そしてとても眠くなる日でした。
夜はちゃんと寝ているんですけど、どうもお昼のあとでこうして利用者さんが途切れると…玄関の植物が風に揺れてさわさわ音を立てたり するものですから、どうしても…眠くなっちゃうんですよね。

昨日は運よく楓くんに起こしてもらえましたが、顔見知りだといっても楓くんだって利用者さんなのですから、 わたしはもっとしっかりしないと。…というわけで、今日は玄関まわりの植物のお世話をすることにしたんです。
塔書館の玄関前は、屋上の植物園ほどじゃありませんけどそれなりにいろんなお花が咲いていたりして、受付に一日中いるわたしは ずっとそれを見ていて楽しませてもらってますから…たまにはお返ししたいなって思うんですよね。

とはいえ、玄関前のお花たちは塔書館自身が育てている部分が多いみたいですから、わたしはほんのお手伝い程度です。 小さなお花がたくさんと、葉っぱもいきいきとしていて…薬草に詳しいひとからすると何かに使えるとからしいんですけど、 わたしはそのあたりがさっぱりなのですが、こうしていろんなひとにいろんな風に楽しませることが出来るのはすごいなあって思いました。

そういえば、しおりのお返しに何がいいかなって考えていたんですけど、今日いらした利用者さんにきれいな飴をいただいたんです。
サイズはふつうの飴玉なんですけど、その透明な玉の中にはどこかの海だったり草原だったりがあって、それがほんとうに動いたりしているので 眺めているだけでもずっとずっと過ごせてしまえそうなくらいで。
自分だけではもったいないですし、いくつかいただいたのでそれをお返しにしようと思います。

それじゃあ今日はこのへんで。
明日もまたいい一日になりますように。

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