塔書館 第三地下資料室

Story -ヒナの日記帳

お茶会

今日はとっても楽しい日でした。

月に一度くらいは必ず、集まってお茶会をしながら最近のできごとをお話するのが楽しみで、今日はそのお茶会の日でした。

今日のメンバーは、わたしと、ルリちゃんとラスくん、喫茶店のウエイトレスをやっているアンちゃんの4人でした。
マリアさんやユウくんも誘ってみましたが、今日は都合がつかないみたいでまた今度、ということになりました。
…イツキくんの場合はあまりこういうふうに集まったりするのが苦手らしいので、誘うよりも後でお菓子を持っていってあげようかなと 思います。おいしいの持っていこう。

喫茶店に行くとアンちゃんのお兄さんで喫茶店の店長さんであるシンさんが奥の席へ案内してくれて、そうしたらもうみんな集まっていたので すぐにお茶会になりました。…次からは早めに行かなくちゃ。

ガラスのティーカップでお茶をいただきながら、最近あったことをいろいろお話しました。
ルリちゃんは特にお掃除をしに塔書館のなかをあちこち行くので、受付にずっといるわたしの知らないことがたくさんでおもしろいです。 いつかはわたしも塔書館のいろんなお部屋に行ってみたいですが、大事な本をしまってあるお部屋はそれなりに魔法が使えないと難しいのもあって、 なかなか叶わなそうだなぁ。受付にいないと、利用者さんも困ってしまうし。
でもいつか、夢語りの部屋には行ってみたいなと思います。いろんな人が口にした夢がしまってあるお部屋なんて、 とてもわくわくします。

ラスくんはルリちゃんの双子の弟さんなのですが、ルリちゃんのことが大好きで、ルリちゃんと同じ格好をしている男の子です。
ラスくんはあまりお話はしないけど、ルリちゃんのお話をききながら甘いものを食べている姿を見るとなんだか癒されます。
仲が良いきょうだいっていいなぁ…。

アンちゃんは喫茶店であったことをお話してくれます。
ユウくんが持ち込んだもので新しいお菓子を作ったこととか、毎週一回は必ずホットケーキを食べにくる楓くんの様子とか。
これから出てくる季節のデザートのお話になるとシンさんがお試しでと出してくれて、それがとてもおいしくて、しあわせでした。
喫茶店のメニューに追加されたら、ぜったいに食べに行かなきゃ。

ああ、ちょっと長くなっちゃった。それじゃあ今日はこのへんで。
明日もまたいい一日になりますように。

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